おおまさりのおこわが終わり、さつま澄まし汁が始まってます。多くの農家さんが台風の被害で作物がだめになってしまい、仕入れたいものが入らなくなったりする中で生き残った野菜たちが秋の御膳を彩ってくれています。貴重な野菜たち、自然の恵みをいただきます。
棚原さんの自然栽培胡瓜:胡瓜は、根が弱く病気にかかりやすいことから南瓜などの苗を台木にして栽培する方法が主流ですが、棚原さんの胡瓜はそれをせず種から育てています。自根胡瓜というそうですが、しっかりと胡瓜の味がして瑞々しく本当に美味しいです。白い粉を胡瓜自身が発生させ暑さや乾燥から実を守るそう。一の膳の「なごり野菜の柚子醤油」に。
千葉県君津市の小糸在来枝豆:小糸川流域を中心に栽培されていた大豆です。芳醇でえぐ味が無く素直な味。豊かなうまみの枝豆をさやごと煮付ける当座煮は一の膳に入ります。超グルメなお客さまがオーナー制で収穫したものをいただきました。この方歩くガイドブックというくらい食材からレストラン情報まで詳しくて色々教えていただいてます。ありがとうございました。
飛竜頭:消泡剤不使用国産大豆のお豆腐で作りましたがんもどきです。大多喜産入口さんの生木耳を添えて。こりこり感がたまりません。少し肌寒くなってきたこの時期にはありがたい、ほっとして体にしみるそんな味です。
房総さつま澄まし汁:根菜のうまみとさつま芋の甘味が澄まし汁の味を引き立ている温まる一汁です。
季節の御膳
一の膳:なごり野菜の柚子醤油(天然麹菌自然栽培「蔵の雫」醤油、自然栽培胡瓜、大根、さつま 芋、新生姜、切り昆布、自然栽培胡麻)
自然栽培茄子辛子麹漬け
在来種枝豆当座煮
南瓜羹
本 膳:飛竜頭含め煮(消泡剤不使用国産大豆の豆腐、銀杏、人参、木耳、湯葉、)
小鉢(小松菜のお浸し、山えのき)
大多喜産秋根さんの葡萄「蔵の雫」漬け
炊き合わせ(田舎煮ぜんまいと栗、他)
季節の野菜そぼろ味噌あんかけ(山崎さんのまこも茸、里芋、茄子、蓮根、など)
替わりご飯(土鍋炊き自然栽培米3分づき)
さつま澄まし汁(さつま芋、牛蒡、人参、自家製蒟蒻、大根)
香のもの
自然栽培ほうじ茶
御膳(一の膳と本膳) 2500円
本膳(一の膳なし、本膳) 2000円
一汁二菜 1500円
(野菜のそぼろ味噌あんかけ、小鉢、ご飯、さつま澄まし汁、香のもの)
*仕入れにより内容は変わります